3Dプリンタの「今」についての感想

愛知県豊川市でオーダー部品製作をやっています、
インダストリーラブです。

今週もお疲れ様です。

今週はブログを書くのがだいぶ遅くなってしまいました。
2ヵ月前くらいにやった大ボリューム短納期の仕事が落着いて、
急に精神的な疲れが出てしまったのでスローペースでお仕事してしまいました。
あまり無理しすぎると良くないですね。
とは言っても無理しないと終わらないお仕事もたくさんあります。

皆様におかれましても取り返しのつかないことが無きよう、
あまり無理しすぎずお仕事して下さいね。

さて先週書けなかった3Dプリンタについて書こうかなと思います。
で今回は3Dプリンタの体系的な説明でも書こうかなと思ったのですが、
WEBで調べるとそういうことがたくさん出てきますし、
私自身がFDM方式の3Dプリンタしか使ったことがないので、
3Dプリンタを利用した体験談のようなことをメインに書こうかと思います。

FDM方式3Dプリンタ

さてさて、
とは言ってもざっくりですが現在、割と世の中に出回っている3Dプリンタの方式は3つくらいかなと思います。

【3Dプリントの種類】
まずは、光造形【SLA(Stereo Lithography Apparatus)】
この方式は紫外線で固まる液状の樹脂を使って形状を作ります。
メリットは、表面形状がキレイな点ですね。
デメリットは、強度が出しにくいこと。紫外線の影響が強いので野外での使用が難しい。
ただ3Dプリント後熱処理を行うことで強度を出す方法もあります。
塗装などで紫外線の影響を減らすこともできたりします。
実はこの方式で製品を作ってお客様にお出ししたことがあります。

そして、熱溶解積層方式【FDM(Fused Deposition Modeling)】
これはインダストリーラブでも有している3Dプリンタです。
ざっくり説明すると、グルーガンの先端がとても細いものをイメージしていただいて、
それで下から一筆が書きで形を書き込んでプリントしていきます。
メリットは、液体を使ってない分光造形より扱いやすい。光造形より強度を出しやすい。
デメリットは、製作方法上、積層痕という側面の横筋が入ってしまう。
この方式でも製品を作ってお客様にお出ししたことがあります。

あと最近よく見る製作方法が、粉末造形法式【SLS(Selective Laser Sintering)】
最近勉強したのですが、粉末状の樹脂をレーザーで溶かしながら固めていくという製造法です。
これは現状エンジニアリングブラスチックのMCナイロン系の素材がメインのようでそういったニーズに対応したイメージですかね。
もともと金属の3Dプリント技術に使われてるっぽいですね。

他にも造形方法はあるのですが今日は割愛させていただきます。
どの方法でも大体0.05~0.3mm程度の層ごとに形を作り積んで、どんどん上乗せしていくようになります。

【3Dプリントをして製品を作ったことがある自分の感想】
3Dプリントはまだまだ試作に特化した製造方法です。
理由を書きます。
・1層ずつ積み上げていく製造方法で製作時間が長いためコストが高い
・1層ずつ積み上げていく方式のため積層方向に対して強度が出しにくい
・1層ずつ積み上げていく方式のため型を使った量産品に比べて見た目に難がある場合が多い
・3Dプリンタした製品の耐候試験をやった実績がほとんどない
・大型の3Dプリンタはまだまだ珍しく、材質も限定的で値段も高めになってしまう。

といった感じです。
ちなみに家庭用の3Dプリンタも安く売られていますが量産品ほどの奇麗さはありませんし、
強度部品として使うにはちょっと難しい面があります。
用途次第ですがある程度以上のクオリティが必要でしたらやはり業者さんに頼む方が良いのかなと思います。

インダストリーラブで作った3Dプリント部品【光造形】

とまだまだ発展途上のところがあります。
がこの業界は本当に進化が早くて、
この前行ってきた産業機械の展示会では光造形で実製品と同程度の強度耐久性を出せる樹脂開発をされている業者がおりました。
初期ごろお問い合わせがきて製造などが難しく頓挫したプラスチック部品があるのですが、
今ならお応えできたのにと思う案件がありました。
ですのでお客様も諦めずにお問合せ下さい。
なるべくご期待に応えらるように頑張っていきたいと思います。

インダストリーラブで作った3Dプリント部品 【FDM】小形ペン立て

【個人さまだけでなく業者様さまも】
ちなみに現状、カーボンファイバー入りの3Dプリント品はアルミ程度の強度がでるそうで
アルミを削り出すより安く済むなんてこともあるようです。
アンダーカットに対応したり削り出しでは出来ないような複雑な形状こそ3Dプリンタの専門領域でもあります。
部品の一体化でコスト低減ができる場合もあります。
個人だけでなく業者さまも今後注目も製造方法ですので、何かあればお問合せ下さい。

最後になりますがインダストリーラブは設計、部品の検証を行う事業所で製造、製作は外部に委託します。
ですから最適な製作、加工ができるところをチョイスできます。
また用途、製作両方の都合から最適な形をご提案することが得意です。
部品で悩まれていることがございましたらお気軽にお問合せ下さいませ。

今日も読んでくださってありがとうございます。


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